VRMMORPG「ユグドラシル」のサービス終了の瞬間、
プレイヤーのモモンガは本拠地ナザリックを持たないまま、見知らぬ草原にただ一人放り出されます。
舞台は原作「オーバーロード」と同じ世界ですが、頼れる配下も拠点もない中、
装備と魔法だけを頼りに始まる作品です。
正体を隠すため甲冑姿になったモモンガは、迷い込んだGMのキョンとGMコールで連絡を取りながら、
賊に追われていた姉妹エンリとネムを助け出します。
「堕ちろ、堕ちたな」と気障な台詞で村を守った結果、
居合わせた若い村人たちから「兜の下は戦士長では」と本気で勘違いされ、
後に引けない英雄芝居を続けることになります。
経験と装備だけを頼りに一人で切り抜けるゲーマーというギャップが持ち味で、安価で行動を選び、
あんこで結果を決める軽快な進行の中、原作を知る読者向けのくすぐりが随所に効いています。
あんこ次第で「とんでもないことになった」展開を連発する、テンポのよいコメディ色の強い一作です。