目覚めると、そこは太陽の光も届かない洞窟型のダンジョンでした。
薄暗くとも視界は利き、出口は見当たらず、モンスターを倒すと徐々に強くなれるという、
ゲームのような仕組みが働いています。
仕事がようやく決まり、引きこもりから抜け出したばかりのやる夫は、
気づくとこの洞窟に閉じ込められていました。
先住者だった同郷の日本人・冴島さんが遺した、生き延びる知恵を記した手記を頼りに、
彼が隠していた指輪や巻物を見つけます。
遺体を壊さねば魔物として動き出すと知り、やる夫は冴島さんの亡骸を壊す覚悟を決めます。
その末に剣を手に入れ、識別の巻物で力を確かめながら、隠れて食料と水を探し始めます。
ゴブリンの群れや巨大な蛙との死闘を切り抜ける一方、敵わないミノタウロスの気配に怯えながら距離を取り、
脱出の手がかりのないまま飢えと隣り合わせの探索が続いていきます。
絶望的な状況でも軽口を絶やさないやる夫の語りで綴られる、シリアスなサバイバル物語です。