「深淵戦争」を単身終わらせた英雄でありながら、六百年もの間、不死のまま生きてきたキャル。恩のあるアストライア領で財産と役目のすべてを譲り渡し、自らの生に区切りをつけるべく、北の王都を目指すひとり旅に出ます。
道中、国家機関「深淵の監視者」に仕える不死狩りの序列三位ジャンヌと死合いになりますが、和解し、王都を目指す者同士として道を共にします。立ち寄った村では深淵の怪物が引き起こす騒動に巻き込まれ、キャルは英雄としての力を振るいます。さらに旅の先では、不死の力を狙う領主やる夫の不穏な思惑も明らかになっていきます。
穏やかな最期の旅のはずが、思いがけず新たな因縁と向き合う物語へと変わっていきます。