静岡県の小さな町に残された祖父の洋食屋跡が物語の舞台です。
祖父はやらない夫たちがカレーを食べている最中に息を引き取り、幼かった五人はのちに、
大人になったら一緒にカレー屋を開こうと約束しました。
年月を経て癌で余命わずかとなった父は、退職金で祖父の店の土地を買い戻し、
二十歳になったやらない夫に譲ります。
父を看取った直後、やらない夫は開店に向けて動き出します。
まずは富士五湖でキャンプ中のいとこ・やる夫を自転車で訪ね、次にやる夫の双子のきょうだいで、
受験の失敗をきっかけに家を出て海外を放浪しているできる夫の行方を追います。
二人はアメリカでやんねえ香と合流し、できる夫と文通していた彼女の話をもとに旅を続けます。
やらない夫の一人称語りで進む、どたばたとしたコメディです。
祖父が戦後の混乱期にどうやって土地屋敷を手に入れたのかという黄金伝説の謎も絡み、
各地を巡りながら賑やかに展開していきます。