N県警本部の地下一階、霊安室にほど近い場所には、科学では説明できない「不能事件」を扱う窓際部署、09課があります。
刑事の水無月空と後輩の入即出やる夫は、上司の雪不帰課長のもとで、
事件として扱えない怪しい通報の資料整理に日々明け暮れていました。
ある朝、署内エレベーターの異臭騒ぎをきっかけに、01課のハザマから、
県内のホテルで見つかった男性の変死体の話と防犯カメラ映像を渡されます。
事故か自殺とされたその死には不審な点が多く、二人は検視官の布束砥信の協力を得て、
独自に調べ始めることにしました。
映像には、何かに追われるように怯える被害者の姿や、
閉じないエレベーターなど不可解な点が次々と映っていました。
窓際部署とはいえ警察官として見過ごせないと、空とやる夫はホテルや被害者の自宅を訪ね、
事件の裏に潜む何かの気配を追っていきます。