古代文明の面影を残す異世界が舞台です。
都市国家ローグは豪族インノケンティウスが治め、イエックス国の一部として首都スレドの王に従っています。
測量は縄張りや歩数任せで、位取りの「0」も知られていない未熟な段階の社会です。
数学好きな元女子高生の「できない子」は、禁忌の儀式によって異世界に召喚され、
疫病をもたらす悪魔と誤解されて殺されかけます。
千人長アシェラッドに助けられ、隔離期間の末に無実を証明し、豪族インノケンティウスの家臣となりました。
現代数学の知識で測量法や算術を披露して書記たちを驚かせ、「知恵の悪魔」として重宝されます。
そんな折、王から街道を荒らす竜の討伐という無理難題を命じられます。
人間並みの知能と精神感応能力を持つという竜を相手に、
できない子は武力ではなく言葉と知恵で立ち向かおうとします。
掲示板の書き込みを交えたコメディタッチで語られ、
数学や古代の生活知識を絡めた掛け合いが持ち味の作品です。