一八一三年、清朝で起きた天理教の乱が史実と異なり成功し、
天理教は「転禍為福(災い転じて福となす)」を掲げる大福帝国を建国します。
人口四億を抱える巨大な清朝の中で、儒教を重んじる科挙官僚たちは統治への協力を拒み、
悪評の拡散で抵抗を続けていました。
大福帝国は儒教に頼らない独自の官僚制度と、善行を数値化する「功過格」による道徳教育を整え、
貧農の救済を進めます。
さらにナポレオン配下だったダヴーやネイら軍人を迎えて「大陸軍」を組織し中華を統一、
英国とは友好的な貿易でアヘン戦争の芽を摘んでいきます。
読者が安価で提示する政策案を取捨選択しながら歴史を塗り替えていく、投票参加型の架空戦記です。
ナポレオンの元部下や英国使節との駆け引きなど、史実を大胆に上書きする展開も交え、
二度の世界大戦を乗り越えることを最終目標に波乱の歩みが描かれます。