入速出やる夫は、異世界に飛ばされてから一夜のうちに地球へ帰ってきた十六歳の高校生です。
あちらの世界では友人ができないまま、悪人と間違われて命を狙われたり、
優しさにつけこまれたりする修羅場をくぐり抜け、
竜王を殴り倒すほどの規格外の力を身につけて戻ってきました。
学校に戻ると、担任の教師とクラスメイトが原因不明のまま集団で消えてしまう事件が起こり、
やる夫は隣のクラスへ一時的に編入することになります。
同級生の北条くんたちと交流するうちに初めての友人ができ始め、
平凡なサラリーマンを目指して勉強にも励むようになります。
異世界で得た力や魔法の知識は、誰にも明かさず胸の内にしまっています。
友人たちとゲームセンターで遊んだり、両親と食卓を囲んだりする何気ない毎日を、
やる夫はかけがえのないものとして噛みしめています。
壮絶な異世界の記憶をユーモラスに振り返りながら綴られる、日常コメディです。