特殊能力が人にも動物にも宿るようになって五十年が経った現代日本。名家の一員でありながら目立たず生きようとする高校生やる夫は、見る者すべてに理想の異性として映ってしまうという厄介な力を隠し持ち、「白饅頭」と名乗ってひっそり過ごしています。
兄のラインハルトや妹のソフィアら家族に溺愛されながらも平穏を望むやる夫のもとに、ある日、二人の美少女転校生が現れます。実は彼女たちは、やる夫を花嫁に望む老人の命を受け、体に爆弾を仕込まれたまま接近を試みる訳ありの依頼人でした。
知らぬ間に家族や友人に守られながら、やる夫の危うくも穏やかな学園生活が静かに動き始めます。