物語は、暇を持て余した名もなき下級の神様たちの雑談から始まります。
彼らは日本で不幸のどん底にいた人間を見つけ出し、
チートの力を与えて異世界に送り込むという遊び半分の企画を思いつき、実行に移します。
主人公の入速出やる夫は、家庭では実の娘ではない子に疎まれ、職場では上司や部下に虐げられ、
四十四歳で過労のまま命を落とした男性です。
神様たちに拾われて異世界に転生しますが、助けたはずの少女に裏切られて火あぶりにされかけ、
人間不信のまま森の洞窟にこもって隠遁生活を始めます。
やる夫が毎日欠かさず捧げる実直な祈りに心を動かされた神様たちは、
こっそり見守りながら加護やアバターを送って支えていきます。
神様同士の軽妙な掛け合いと、傷ついた主人公が少しずつ心を癒やしていく様子を並行して描く作品です。